「誰でもなる足の炎症“肉芽”って知ってますか?」
- 爪切り
- 陥入爪
- 爪のトラブル

小学校中学年のお子様の足の写真です。
爪周りのお肉が盛り上がり、炎症が起きている状態です。
今回はこのような炎症【肉芽(にくげ・にくが)】についてお話しします。
【肉芽】とは?
『肉芽』とは皮膚の傷ついた部分を修復するために体が作り出す新しい組織のことです。
通常は傷を修復するために必要なものなのですが、
・炎症が長引いたり
・刺激が繰り返される
といったことが続くと、異常に細胞が増殖し、赤く肉が盛り上がった状態になります。
これが『肉芽』です。
【肉芽の原因】
・陥入爪による傷
・深爪による爪下の皮膚の露出や傷
・傷や炎症の放置や悪化 etc…
爪周りの肉芽は爪のサイド部分にできることが多く、盛り上がった肉芽に爪が刺さるため、歩くたびに痛み、生活に支障をきたすことがあります。刺激が繰り返され、炎症が長引く事でさらに肉芽は成長します。肉芽は皮膚も薄く、出血しやすく、化膿したり、じゅくじゅくしてなかなか治らない事も多く、皮膚科治療が必要になります。

左側の写真は皮膚科受診前。
右の写真はそれから1ヶ月後の写真です。
皮膚科通院し、内服薬と軟膏をつけてすごしました。
どうでしょう?肉芽は少し小さくなり、爪周りの腫れも引いてきましたが、爪周りの炎症による赤みがまだ酷いように見受けられます。
10代~20代の方、実は肉芽ができる方は多いと言われています。
傷ができた後、修復するための細胞が活発なのでしょうね。
小学校の中学年くらいになると、1人で爪を切ったりする子も増えてきて、切り過ぎが原因で、気づいた時には肉芽に。。なんて事もあります。活発に動く年代の方の場合、足を使わず、安静にする事は難しく、靴の摩擦や、圧迫される事も多く炎症を繰り返しがちです。スポーツや、部活動をされている方は足のトラブルも多いので、注意が必要ですね!
ちなみに、お写真のお子様はお家の方に爪を切ってもらったら深爪で、その後肉芽になったみたいです。お子様自身も、お家の方も適切な爪切りが大切ですね!爪の切り方は前のコラムに書いてありますので、ぜひご覧下さい。
【対処・予防】
・深爪や陥入爪になるカットはしない
・肉芽ができたらまず皮膚科へ
・圧迫しない足にあった靴選び
・巻き爪や陥入爪の場合は炎症を起こす前にプロに相談
【ちょっとした痛み】を放っておかずに!
活発な成長期の子供の足を守る為に日々のケアと正しい知識を大切にしましょう。今回の写真のお子様は、病院受診を続けてもらい、炎症が落ち着いたらサロンで適切な爪切りなどのケアを行っていきます。(膿、出血などがある状態ではサロン施術はできません。まずは皮膚科受診を!)
このコラムを書いたネイリスト
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こずえkozueネイリスト歴 - 年
よりお客様に寄り添えるサロンを作りたいと思い、個人サロンをつくりました。そんな中で、ネイルサロンでできる事の幅がもっと広がればという思いから、フットケアに注目しました。フットケアメニューのお話をすると、今までフットネイルをしていなかったお客様から、実は。。と色々ご相談いただくことが増え、こんなにも悩んでいる方が多いのかとフットケアの必要性をより感じるようになりました。私自身も足の爪に痛みがあり、でも仕方ないか。。と思いながら生活していたひとりです。何となく放っておきがちなフットの違和感ですが、足は身体を支える大切なものです!!爪切りだけ、角質ケアだけ、ご相談だけ、なんでもいいです。色を塗って、キレイにするだけがネイルサロンではないですから!お気軽にご相談、ご連絡頂ければ嬉しいです!!
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